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ジョナサン・アイヴはジョブズにアイディア盗まれて内心ムッとしていた

ジョブズ伝記でAppleインダストリアルデザインの大将ジョナサン・アイヴが、「親友で上司のスティーブ・ジョブズに製品デザインの手柄をみんな持ってかれてイラッとくることもしょっちゅうだった」と微妙な心のうちを明らかにしました。

アイヴと言えば1996年の入社以来、iMacやiPodやiPhoneを世に出し、アップルの将来に最もなくてはならない人物...と多くの人が一目置いてる人物です。

ジョブズもそれはよく心得ていてアイヴのことは「スピリチュアル・パートナー」と呼び、昼ご飯も一緒にすれば、家にもしょっちゅう招き、社内では自分の次に大きな権限を与え、誰の指図も受けなくて済むよう常に気を配っていました。ジョブズ夫人も「ジョニーのステータスは特別よ。スティーブの人生に関わった人のほとんどは他の人に代わりがきくけど、ジョニーは違う」と話してます。

が、アイヴ自身は近しいだけに、傷つくこともあったみたい。
伝記作家ウォルター・アイザクソンにこう胸中を明かしています。

彼(ジョブズ)は僕のアイディアをひと通り吟味して、「これは良くない。あんま良くないね。あれは好きだけど」とか言うんです。で、後で僕が話を聞いてる人たちと一緒にいる席にきて、それをあたかも自分のアイディアのように話すんですね。僕はそれこそ気が狂うギリギリのところまでアイディアの源に集中してやってるんですよ。アイディアをノートいっぱい書きためたりして。だから僕のデザインを彼に横取りされると、僕だって傷つきます。

「ああ...これはジョブズ得意の却下・変心・健忘のトリプル・パターンではないですか! ジョブズにボコボコに叩かれて落ち込んでると、ところでこれいいアイディアだと思わん? ってさも自分が今思いついたかのようにおんなじアイディアを得意げに話してくるんだよ」という目撃証言は昔から沢山ありますよね...アイブともあったとは...。

まあ、なんだかんだ言っても自分のデザインが通ったのはジョブズの理解と庇護のお陰だし、それはとても感謝してる、と話してますけどね。

あ、因みにアイヴは社外の人たちがジョブズをアップル唯一のアイディアマンと見るのもムッときていたらしく、「それじゃあ会社として我々に隙があるって話になっちまうじゃんかよ」と言ってますよ...あ、あれ? なんか口調も違ってきちゃいましたね。心なしかアイヴの写真も違って見えるような...ま、彼ある限りアップルの未来は安泰かもね。
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