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Flashbackウイルスに手を焼くApple、駆除ツール開発に乗り出す

多数のMacintosh(Mac)パソコンが感染している「Flashback(フラッシュバック)」ウイルスについて、米Appleが検出、駆除ツールを開発していることを明らかにした。

このウイルスは、Macパソコンに米Oracleの「Java」アプリケーション実行環境が入っている場合に脆弱(ぜいじゃく)性を突き、利用者がパソコンから偽のWebサイトを閲覧した際に感染する。脆弱性はOracleが2012年2月に修正したが、Mac向けについては修正が3月に遅れたため、感染が拡大した恐れがある。

感染パソコンについては、犯罪者などが外部から複数台まとめて操作する「ボットネット」に利用していると見られる。ボットネットはWindows環境では多数登場しているが、Mac環境で大規模に広がるのは珍しい。

Appleはウイルスの感染を防ぐためのセキュリティ更新を公開しているが、すでに感染してしまった利用者のために検出、駆除ツールを開発中。ただしツールがいつ使えるようになるのかは今のところ分からない。このほか、世界中のインターネット接続サービス(ISP)各社と協力し、ボットネットを操る制御サーバーを無効化する取り組みも進めているという。

Flashbackに感染したパソコンは、当初セキュリティソフト開発のロシアDoctor Webから少なくとも55万台以上(関連記事)という報告があったが、同業のロシアKaspersky(カスペルスキー)Labsによると、すでに67万台超で感染が見つかっている。Doctor Webは感染の有無を確認できるサービスとして「Dr.Web C&C Botnet HW-UUID checker」、Kaspersky Labsでは同様に「flashbackcheck.com」を立ち上げ、無料の駆除ツールも用意している。
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