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iOS音楽シーンに新たな革命! 複数アプリ間で音源をリアルタイム連携できる「Audiobus」がまもなく提供開始

楽器アプリにコード学習アプリ、高機能な編集ツール...iOSって便利な音楽アプリの宝庫ですよね。でも、難点なのはアプリ間の連携機能が弱いことではないでしょうか?

これまで、アプリ間のデータのやりとりには「Audio Copy/Paste」などが使われていましたが、その歴史が今、一気に大きな進化を遂げようとしています。それは何かって? ...いま一番欲しい機能といったらコレでしょう! アプリ間の音源をリアルタイムで連携できる「Audiobus」が登場します。

Audiobusプロジェクトには、2011 Best App Ever AwardのBest Musicians Appで第2位を獲得した人気ルーパーアプリ「Loopy」を提供するA Tasty Pixelも参加。シンプルでクールなUIと高い品質が魅力のあの開発者が携わっていると聞けば、これはどうしたって期待しちゃいます。Evolver.fmでも「Audiobusの技術は、すぐに業界のスタンダードになるのではないか?」と予想されていますよ。

Audiobusを使うと、まず同一デバイス内にある任意のアプリから別のアプリに音源をストリーミング送信できるようになります。たとえば、好きなアプリでドラムの音を出しながら別のアプリで録音したり、ギターアプリで音を出しながら別のアプリのサンプラーでエフェクトをかけたり...ということが簡単にできるんですね。もちろん、複数のデバイスから同時に音を鳴らして、それをそのままライブ録音することも可能。だからiPhone片手にみんなでジャムセッションして楽しむような遊び方もアリ。

リアルタイムなグループ演奏機能はAudiobusよりも先行しているアプリがいくつかあり、たとえば3月に発表されたGaragebandの新機能としても実装されています。しかし、それはあくまでGaragebandに閉じた機能。また、ほかに似たような機能を提供するアプリもありますが、Audiobus開発者のセバスティアン・ディットマン(Sebastian Dittmann)さんは「iOS音楽アプリ開発者のニーズに最適化されていない」と一刀両断。つまり、Audiobusはそのあたりをクリアした上で、iOSの音楽制作やライブシーンに革命をおこそうというわけです。

Audiobusプロジェクトに参加するA Tasty Pixelのマイケル・タイソン(Michael Tyson)さんによると、α版はすでに準備完了。SDKを音楽アプリのデベロッパーに送り、彼らのアプリに組み込んでもらうフェーズに入るもようです。

ちなみにAudiobusチームは、このオープンなエコシステムによってデベロッパーを支援したいということで、導入デベロッパーには1セントも課金しません(興味のあるデベロッパーの方は、Webサイトから登録可能ですよ!)。ただし、この機能を使いたいユーザーはAudiobusアプリを購入する必要があるようです。

「これは僕たちなりのソリューションのやり方なんだ。iOSのミュージシャンは、良い音楽アプリにはお金を払うはずだと分かってるからね」ディットマンさんは語ります。「彼らの多くは、コントローラーやシンセ、DAWなどに数百ドルも投資しているんだ。過去に買った全ての音楽アプリが今まで以上に使えるモノになるなら、もう一つアプリを買うのは簡単な決断だと思うよ」

さらに、彼は続けます。

「これは僕たちが提供できる最良のソリューションでもある。ビジネスの観点だけではなく、UIの観点から見てもね。音楽アプリにおける現在の問題点は、各アプリの設定がそれぞれ独自に存在してしまっていることだ。これはとても望ましい状態とはいえない。だって、ユーザは音量調整やMIDIチャンネル、バックグランド再生など各アプリが持っている機能をどうやって使うか理解しなくてはいけないからね。

Audiobusは、そんなアプリ間のコネクションをセットアップするためのものだ。だからデベロッパーはAudiobusのために彼らのアプリ内のメニューを変えなくていいし、ユーザーも『Audiobusに接続』みたいなボタンを探さなくていい。明快でシンプルな設計だよ」

知れば知るほど期待感の高まるAudiobus。

iOSだけで一体どこまでどんなふうに音楽ができてしまうのか...人それぞれの使い方にも注目が集まりそうです。新しい体験が新しいアイデアを生み出し、音楽カルチャーにも面白いエッセンスがもたらされることを期待したいですね!

iOSアプリは値段も手頃なものが多いので、これを機にちょっと音楽で遊んでみるのも面白いかもしれませんよ?
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