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UltrabookがMacBook Airより優れている7つの理由

Windows派の方、買い替え・乗り換えはちょっと待った方が良いかもしれません。

新しいMacBook Airは、現在ウルトラポータブルラップトップの頂点じゃないかと思うくらいすごいです。でもモバイル機器情報サイトのLAPTOP Magazineでは、Ultrabookの最新機種もMacBook Airと肩を並べる、どころか、MacBook Airより優れている点が7つあるとしています。その記事を見てみましょう。

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MacBook Airの最新ラインアップ発表にあたり、アップルのティム・クックCEOはUltrabookをけなすようなジョークを言いました。「みんなMacBook Airをコピーしたがっているけど、やってみたらそんなに簡単じゃないって気づくんだ」と。

最近までは、たしかにクックの言う通りでした。いわゆるUltrabookの第1世代では、昨年10月に出た最初のASUS Zenbook UX31から、3月のサムスンのSeries 9までレビューしましたが、MacBook Airにかなうものはありませんでした。でもその後出てきたIvy Bridge搭載のUltrabookの中には、新しいMacBook Airをもしのぐような優位性を持つ機種もあります。

以下、新しいUltrabookが2012年のMacBook Airより優れている7つの点です。

スクリーンのクオリティ
数ヵ月前であれば、MacBook Airのスクリーンは文句なしでどんなUltrabookよりも優れていました。でも今は、残念ながら最上位とは言えません。2012年のMacBook Airの解像度は11インチモデルで1366 x 768、13インチモデルで1440 x 900ですが、Ultrabookの最上位機種ではフルHDになっています。発売されたばかりのASUS Zenbook Prime UX31Aでは1920 x 1080のスクリーンで、11.6インチの兄弟機種Zenbook Prime UX21Aも同じです。ピクセル密度を計算すると、Zenbookが189.91ppiと165.63ppiなのに対しMacBook Airは135.09ppiと127.68ppiです。

さらにZenbook UX31AのスクリーンはIPSディスプレイで、我々の照度計では423ルクスを示しており、2011年の13インチMacBook Airで測った285ルクスをはるかに超えています。とはいえ公正を期すために言うと、まだ2012年のMacBook Airでは照度を計測できていないのですが、アップルではスクリーン品質について特にアナウンスしていないので、おそらく2011年モデルと同等だと思われます。

スクリーン品質が高いのはASUSだけではありません。AcerもAspire 7を最近発表し、11.6インチ、13.3インチで解像度は1920 x 1080の機種を今秋発売します。Aspire 7のスクリーンでは、Macでは実現されていないタッチ入力もサポートされます。ASUSとサムスンも今後発売するWindows 8搭載ノートブックのZenbook Prime UX21A With TouchやSeries 5 Ultra Touchでタッチ入力をサポートする予定です。


重量・薄さ
MacBook Airでは11.6インチが約1.08kg、13インチが約1.35kgと、市場にあるノートブック機では最軽量級のひとつには入ります。でも、一番軽いのは実はMacBook Airではありません。GigabyteのX11は総カーボンファイバーのボディが奏効して11インチで約975gと、今のところ最軽量の端末になっています。11.6インチのAspire S7は約1.0kgです。

13インチでは、東芝のPortege Z935とその先代のZ835は約1.1kgです。Acerの広報によると13インチのAspire S7は1.2kg前後と、MacBook Airより約150gほど軽くなりそうです。

薄さに関してもMacBook Airは最薄ノートブック機のひとつで、一番厚い部分でも約1.7cmしかありません。でももっと薄いUltrabookもあり、Portege Z935は一番厚い部分が約1.52cm、Zenbook UX31Aも約1.68cmです。


ポート
MacBook Airでは、ふたつのUSB 2.0ポートがUSB 3.0にアップグレードされました。これはUltrabook陣営では去年からほぼ標準になってきたものです。USBポートのほかにMacBook AirではThunderboltポートでDisplayPort出力もでき、13インチではSDカードスロットも追加されました。逆にイーサネットポートやHDMIやVGAポートはありません。

一部のUltrabookでもポートは少なめになっており、たとえばDell XPS 13ではSDカードがない分MacBook Airの13インチより少ないです。でもちゃんと選べば、必要なポートはちゃんとついてきます。

東芝のPortege Z835とZ935では、イーサネットポート、HDMIポート、VGAポート、SDカードスロット、USBスロット3つがついてきます。Acer Aspire S5では、HDMIポート、イーサネットポート、USBポートふたつを折り込み式パネルに格納することで、本体の薄さを維持しつつポートも確保しています。HP Envy Spectre XTでは、イーサネットポートが必要に応じて開閉できる形になっています。

無線LANが普及したとはいえ、イーサネットポートはやはり必要です。たいていの場合有線LANの方が無線LANより速いし、安定しています。VGAポートも、多くの外付けモニタやプロジェクタでは最新のものでもHDMIやDisplayPortをサポートしていないケースが多いので、必要度は高いです。HDMIも、テレビやプロジェクタ、モニタとつないで高画質で出力したいときには必要になります。MacでもイーサネットやHDMIもアダプタで追加はできますが、そのために持ち歩いたり失くしたりといった手間が発生します。


オーディオ品質
前世代のMacBook Airで音楽を再生テストしたときは驚くほど良かったんですが、アップルではオーディオ品質を特にセールスポイントとして扱っていません。でもUltrabook陣営では、HPがEnvy Spectre XTにBeats Audioをバンドル、DellではXPS 13にWaves Maxxオーディオを搭載、ASUSのZenbookにいたってはBang and OlufsenのICEPowerと共同開発のスピーカーが内蔵するなど、それぞれ音質にこだわりを見せています。


グラフィックス性能
MacBook Airでゲームをプレイしたらどうなるでしょう? すごく負荷の高いものだと、厳しいはずです。というのは、2012年のMacBook AirのGPUはCPUに内蔵されたIntel HD Graphics 4000のみだからです。でもいくつかのUltrabookでは、もっと速いNvidia GT6000シリーズのグラフィックスチップがオプションとして選べるようになっています。たとえば13インチのASUS Zenbook Prime UX32や14インチのGigabyte U2442N、AcerのM5-481TGです。

他のNvidia搭載ノートブック同様、そうしたUltrabookではみんなNvidiaのOptimusテクノロジを使っています。これは、CPU内蔵のGPUと独立したGPUを必要に応じて自動で切り替えて、グラフィックス性能が必要ないときはバッテリーを温存してくれるというものです。


価格
11インチのMacBook Airの価格は999ドル(国内8万4800円)~になっています。13インチの方も価格が下がったとはいえそれでも1199ドル(同10万2800円)~です。もちろん製品の価値に対してリーズナブルだとは言えると思いますが、平均的なWindowsノートブックの倍の価格になっています。

14インチのUltrabookでSSDじゃなくハードドライブでもいいことにすれば、Dell Inspiron 14zは599ドル(約4万7000円ですが国内では6万9980円~)で手に入ります。非常に薄い13インチのPortege Z935も899ドル(約7万円)~です。サムスンSeries 5 Ultrabookも最近では799ドル(約6万3000円)で買えます。


サイズ・形状
MacBook Airは11.6インチまたは13.3インチのみで、もしMac OS Xの動くもっと大きなノートブックがほしければ、15インチのMacBook Proの厚さをがまんするか、2199ドル(国内18万4800円)出して厚さ1.8cm、約2kgの新しいMacBook Proにするしかありません。

Ultrabookでは、軽い14インチのマシンも選択肢にできます。たとえば14インチで一番軽い約1.36kgのThinkPad X1 Carbonとか、約1.81kg、厚さ約2cmのHP Envy Spectre 14などです。15インチでもサムスンのSeries 9は約1.72kg、厚さ1.47cmです。価格は1499ドル(約11万8000円)なのに、2199ドルのMacBook Proよりも薄くて軽いんです。

形状に関して新しいものとしては、これから出てくるWindows 8搭載のUltrabookではタブレットにもできる仕組みのものがあります。13.3インチのLenovo IdeaPad Yogaや14インチのサムスン Series 5 Ultra Convertibleではスクリーンを360度倒してスレート・モードにしたり、360度より少し戻して、上の画像のようなテント・モードにしたりが可能です。ASUS Transformer Bookではスクリーンを取り外してスタンドアローンでCore i7搭載タブレットになったり、11.6インチのMSI Slider S20ではキーボードがポップアウトしたり、いろいろなバリエーションがあります。


まとめ
2012年MacBook Airが、パフォーマンスと持ち運びやすさという点で優れているのは間違いありません。でも、アップルマシン全体にそうですが、選択肢が限られています。上に挙げたすべての点において満足できるなら良いのですが、もし何かMacBook Airにはないもの、たとえばHDのスクリーン、高音質のオーディオ、CPUから独立した高性能GPUや、大きめのサイズといったものを求めるなら...もうちょっと待って、Ivy Bridge搭載のUltrabookがどんなものか確かめてから判断する方が良いかもしれません。
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