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「iPhone4Sのせいでトドメさされました」 国産メーカーが悲痛の叫び

「iPhone4S発売から2週間、他社のスマートフォン(スマホ)はいっさい発注してない。
特に国内メーカーの端末は惨憺(さんたん)たる状態ですよ」(販売代理店幹部)

米アップルのiPhone新製品発売から約1カ月。
ソフトバンクのみから販売されてきた同端末が、ついに全国のKDDIの販売店にも供給され始めた。
その余波で、日本の端末メーカーはいよいよ窮地に立たされている。

国内メーカーの一角、NECカシオは、2011年度の携帯電話の出荷を740万台から650万台に下方修正した。
採算ラインは600万台で、赤字転落ギリギリのラインだ。
「iPhoneの影響は否定できない。年間4000万台弱の限られた国内の需要を、iPhoneと取り合っている状況だ」と、NECの遠藤信博社長は苦戦の要因を語る。
iPhoneがKDDIにも解禁されたことで、「アップルが国内メーカーのシェアを奪い、首位に立つことは確実」(IDCの木村融人シニアマーケットアナリスト)だ。

国内メーカーを苦境に追い込むのはアップルだけではない。
9月末に行われたKDDIの秋冬モデルの新製品発表会。
田中孝司社長が意気揚々と最初に掲げた機種は、台湾HTCのスマホだった。
KDDIではこの秋冬、全9メーカーのうちの半数を海外メーカーが占めた。

従来国内では、通信事業者がメーカーに事前に要望を投げ、それに基づきメーカーが端末を開発。
これを通信事業者が買い取る“護送船団方式”を取ってきた。
しかし、国内メーカーがスマホに出遅れるきっかけとなった昨秋からは、この密接な関係が裏目に出ている。
端末の開発は発売の1年程度前から進められるが、その間、市場では急速なスマホへのシフトが発生。
国内メーカーが1年かけて開発した従来型の端末は時代遅れとなってしまったため、通信事業者は買い取る端末数を減らし海外メーカーのスマホを選んだ。

はしごを外された形となった国内メーカーからは「スマホに出遅れたのは通信事業者のせいでもある」と怨嗟の声が聞こえてくる。

>>http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/904bb7631f76429ff105307e33cbce53/
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