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390円でAndroidアプリ取り放題 「auスマートパス」好調の理由

KDDI(au)が今月1日に提供を始めたスマートフォン(高機能携帯電話)向けアプリ(ソフト)の新サービスが好調だ。月額390円で500以上のアプリが取り放題になることが人気を呼び、加入者が急増中だ。「料金が高くダウンロードしなかった」とアプリに抵抗を持つスマホ利用者の取り込みに成功しており、収益拡大につなげたい考えだ。

このサービスは「auスマートパス」で、ゲームや辞書など総額5万円以上のアプリが好きなだけダウンロードできる。 10ギガバイトの大容量の写真や動画をインターネット上で保管できるサービスや、セキュリティーサービスもあり、5日には加入者が10万人を超えた。

民間調査会社のトレンド総研(東京都渋谷区)が2月、20〜39歳の500人に実施した調査によると、71%が「興味のある有料アプリについて、料金を理由にダウンロードをしなかった経験がある」と答えた。また「有料アプリの提供の仕方で望ましいもの」について、42%が「定額でダウンロードし放題」と回答。そのうち52%が月500円までの定額なら利用したい、とした。

KDDI新規ビジネス推進本部の繁田光平課長は、「いろいろなアプリがダウンロードできる利便性を体感してほしい」と話す。スマートパスでアプリの敷居を下げて利用を促し、通信料収入の拡大や契約者増につなげる考えだ。

KDDIは運用開始から1年から1年半後に400万人の加入を目指す。収入はアプリ提供元と分け合うが、提供元の開発意欲を高めるため、運用開始の当初から400万人の加入を想定、アプリ提供側の収入が想定額を下回ってもKDDIが埋め合わせる。KDDIはあらかじめ埋め合わせや販売促進費として年間70億円を見込んでおり、高橋誠専務は「(当面は)赤字覚悟」と気合十分だ。

NTTドコモやソフトバンクモバイルは様子見の構えで、アプリ取り放題戦略に先手を打ったKDDIが、戦略をどう収益拡大に結びつけるかが業界の最大の関心事に浮上している。
>>http://www.sankeibiz.jp/business/news/120326/bsd1203262310012-n1.htm [スポンサーリンク]
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