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アップルのiOS 6とAndroidのICS徹底比較

iOS 6の内容が発表されました。もうすぐ使えるようになると思うと楽しみです。

ところで、iOS 6って最新Android OSと比べてどうなんでしょう? iPhoneユーザー的にも気になるし、Androidユーザー的にも気になる所なんじゃないでしょうか。ということで、iOS 6とIce Cream Sandwich(ICS)を10個の観点から徹底比較してみました。これからスマートフォンを買おうと思っている方には特に参考になると思います。(ただ iOS 6については、レビューではなくアップルのプレゼンに依拠します。)


アプリ
アップル:65万アプリ。iPad用には22万5千アプリ。各機器で共有可能です。
Android:45万アプリ。ほとんどのアプリはタブレットにも対応していますが、タブレット専用アプリの数はアップルに比べて少ないです。

地図
アップル:iOS 6からアップル独自に開発した地図が搭載されるようです。これはアップルが近年地図関連の会社を買収していたことを考えると当然予想できた結果です。またアップルとグーグルが対立関係にあることを考えると必要な事でもあります。新しい地図は、すべてがベクターグラフィック。レビューや交通情報などの情報も地図上に表示されます。Siriの音声ガイドつきのターンバイターンナビゲーションシステムや3D機能Flyoverも魅力的です。でも心配な所が2つ。4G対応のiPhoneがまだ出ていない以上、3D地図なんて表示に時間がかかるんじゃないでしょうか。Wi-Fiがある所でしか上手く動かないなんてことはないでしょうか。(まぁiOS 6がでる頃には4G対応のiPhoneも出してくるんでしょうけれど。)それと、グーグルマップにはついている、乗り換え検索やストリートビューがないのも不便かもしれません。

Android:グーグルマップは随分前から使われていて、様々な改良も行われてきているすごくスタンダードな地図です。地図表示かサテライト表示を選択することができますし、そのうちにオフィスの中も見られるようになるかもしれません。大抵のレビューなんかも組み込まれています。また曲がり角を指示するターンバイターンナビゲーションもAndroid 2.0から組み込まれています。行き先に行く方法も、車、自転車、徒歩、公共交通機関など選ぶことができます。美術館、ショッピングセンターなどは建物の内部の地図もあります。そしてなんといっても素晴らしいのがストリートビュー。これにより、目的地がどんな所なのか事前に確認することができます。3Dフライオーバーも魅力的ですが、実際の人目線のビューの方が実用的にも思えます。

ブラウザ同期
アップル:iOS 6からはブラウザタブはすべてのアップル機器で同期されるようになります。つまりMacbookでSafariを使っていて出かける時間になり、慌ててiPhoneを持って出かけても、開いていたページがiPhoneのSafariに同期されているということです。(もちろんiPadにも。)ブックマークも同期されます。(これは今までもできました。)中々いいですね。問題は誰もSafari使ってないということです。

Android:ICSのChrome(ベータ版)では全く同じことができます。つまりタブ、ブックマーク、検索語をAndroidとPCで共有することができます。違いはなんでしょうか。多くの人がChromeを使ってるということです。

フェイスブック統合
アップル:iOS 5ではツイッターが統合されましたが、iOS 6からはフェイスブックが統合されます。写真をiPhoneのアルバムから直接アップロードできるようになりますし、App Storeからアプリに「いいね!」をつけたり、友人が「いいね!」をつけたアプリを見ることができるようになります。またAPIが用意される予定です。それを使って他の開発者がアプリを開発すると、そのアプリでも簡単にフェイスブックに投稿したり、フェイスブックからの情報を受け取ることができるようになります。

Android:Androidではフェイスブックはかなり初期から組み込まれており、ICSにおけるフェイスブック統合は文句のつけようがありません。ほとんどのアプリに対応しているアンドロイドのシェアアイコンによって、ほとんど全てのことを、OS上のどこからでもフェイスブックでシェアすることができます。電話帳に登録してある友人をフェイスブック情報に同期することもできるし、逆にフェイスブックフレンドの情報を電話帳に入れることもできます。シェアの簡単さでAndroidの右にでるものはいません。

音声コントロール
アップル:iOS 5で搭載されたSiriはいまいち、と思っている方も多いみたいです。まぁ使えるけれど、CMを見て期待していたほどの素晴らしさではないというか。でも、iOS 6ではSiriはすごく改良されるようです。スポーツ試合の結果や、レストラン情報にも対応します。(訳者注:日本での対応は未定。)またiPadユーザーでもSiriが使えるようになります。また画面にタッチしなくてもアプリを立ち上げてくれるようになるそうです。


Android:Androidの方は、ユーザーからボイスアクションは誇大広告だと訴えられたりはしていないようですが、それはひいてはPRの下手さを表しているのかもしれません。Siriとボイスアクション、どっちが優秀かというテストではAndroidの方が優勢でした。ICS搭載のタブレットでも使うことができます。次のバージョンのAndroid OSでは更に進化するという噂もあるようです。

お財布ケータイ機能
アップル:iOS 6からパスブックという機能が搭載されることになりました。チケット、乗車券、クレジットカードなどをiPhoneにまとめることができる機能です。GPSと連動していて必要な時には知らせてくれるそうです。またライブアップデートも行われるので、飛行機の遅延やゲートチェンジも知らせてくれます。私はパスブックはただの初期モデルであり、そのうちiPhone自体にNFC(近距離無線通信)機能が搭載されて、デジタル財布として機能するんようになるんじゃないかと予想しています。

Android:Androidには既にグーグルウォレットがあります。全ての場所で使えるという程にはなっていませんが、チェーン店、タクシーなど使える所が増えてきています。グーグルウォレット対応のクーポンもまだそんなにありません。またグーグルウォレットを使うためにはデフォルトでないアプリを起動する必要があります。

ビデオ通話
アップル:フェイスタイムを使えば、アップル製品を持っている人とは簡単にビデオ通話を楽しめます。これまではWi-Fi環境に縛られていましたが、iOS 6からはキャリアの回線を使ってもフェイスタイムができるようになりました。

Android:Androidユーザーは基本的にGmailアカウントを持っている人とビデオチャットができます。マックでもウィンドウズも関係ないし、使っているブラウザも関係ありません。携帯でもタブレットでも使えます。つまりより多くの人とビデオチャットできるという事です。キャリアの回線を使うこともできます。

電話機能
アップル:iOS 6では電話機能が大幅リニューアルです。不在着信に対して、メッセージで答えたり、通話を受けたくない時のために、do not disturbモードが搭載されたり。このモードではあらかじめ指定した人からの着信は受けるように設定することもできます。

Android:ICSには不在着信に対してメッセージで答える機能が既に搭載されています。よく答えるメッセージをあらかじめ登録しておくこともできます。(例えば、「今、会議中。何の用事?」とか。)Androidにはdo not disturbモードに対応する機能はありませんが、指定した人からの電話は直接自動音声につなぐという設定をすることができます。

メッセージ
アップル:マウンテンライオンから導入されるiMesseges。事前にダウンロードできたベータ版では色々なバグがあったようですが、現在は着々と修正されているようです。統一IDさえあれば、メッセージを、iPhone、iPad、Mac全てで同期することが可能です。これがあると、iPhoneに来たメッセージにフルサイズのキーボードで返信することができ、非常に便利です。iChatに移行するのも簡単です。

Android:ケータイに来たメッセージにブラウザから返信できる所がグーグルボイスを使っていて一番気に入っている所です。でも、多くの人が自分の電話番号から返信したいと考えているとすると、iMessegeの方がいいのかもしれません。

アイコン
アップル:iOS 6に対して、アプリのアイコンが進化するんじゃないかなんて期待していたのですが、それは発表されませんでした。Windows Phoneではアイコンが動いたり、リアルタイムで情報を表示したりしますが、iOSのアイコンは相変わらず静止したままのようです。

Android:Androidにはウィジェット機能があります。ホーム画面から動かずにリアルタイムで情報を見ることができたり、設定を調節したりすることができます。中にはスクロールできるウィジェットもあります。またAndroidでは、アップルの正方形アイコンやWindows Phoneのライブタイルのように決まった形ではなく、アイコンの形を自由に変更することができます。


いかがでしたか。iPhoneユーザーの私には、知らないアンドロイドの機能も多くて、ちょっとAndroidも欲しくなってしまいました。でも、まずは秋までiOS 6のリリースを待ちたいと思います。
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